慢性硬膜下血腫は薬で治ることもあります
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更新日:20 時間前
頭部を打撲後、または本人が頭を打ったことを忘れているくらい軽微な打撲の1ヶ月前後、頭痛や吐き気があれば、「慢性硬膜下血腫」を疑って、脳CTやMRI検査が必要となります。何もせず様子を見ていると、意識がぼんやりしてきたり、物忘れが出たり、手足の麻痺が出てくるなど進行性に進む病気(怪我)です。 しかし、まだ初期(打撲から1〜2週間ぐらい)に念のため検査をすると、頭痛の他、何も症状が出ていないのに、MRIでは写真のように血腫が見つかることがあります。この症例では、右端が1回目、頭部打撲から2〜3週経ってのMRI、左右の前頭部から頭頂部にかけて、厚さ5〜7mmの薄い血腫(白い部分)がありました。
手術の必要性は低い血腫なので、五苓散という漢方薬、イブジラストという抗炎症作用のある薬を内服して、血腫を消退させる治療を選択しました。 真ん中がその2週間後のMRIで、赤と黄色の矢印で示すように、血腫は薄くなってきました。自然経過なのか、薬の効果なのかは、確定できませんが、このまま消失することが予測されました。 左端がその約1ヶ月後で、完全ではないけれど、血腫はほぼ消失しています。穿頭血腫洗浄術をせずに治癒しました。
このように、慢性硬膜下血腫はその発見時期(外傷からあまり日数が経っていない)、血腫の量、症状などによって、手術をせずに治癒することをこれまで多数経験しています。




